トロはひとつだけ【後編】

昨日のつづき)

江戸時代、トロが捨てられてしまう部位だったことはよく知られています。
冷蔵庫のなかった時代、マグロの身はヅケにして保存されましたので、醤油が染みこみにくいトロは食材に不向きだったようです。

しかし冷蔵技術が発達し、トロも広く食べられるようになりました。
結果、トロは希少な食材として高級化し、ついに日本人は世界中のマグロ、とりわけトロ身の多いクロマグロを食べまくるようになったわけです。
外国にもそれで商売をしている人がいるわけですから、日本人が一方的に悪いわけではありません。しかし度を超したマグロ熱により世界の顰蹙を買ったことは事実です。

食通として知られる故・池波正太郎氏は名著「男の作法」で次のように述べています。

「トロ、トロ・・・・・・」
と、こればっかり十個も十五個も食べてるやつがいるでしょう、金にまかせて。
(中略)
それをね、金を払うんだから何をいくつ注文しようと客の勝手だと言わんばかりに、トロばかりパクパクやっちゃって、あと何も他のものを食べないというのは、やっぱりいやな客ということになるわけだよ。これは昔からそうなんだよ。高いものは遠慮して食べなきゃいけないんだよ。


シーシェパードあたりの盲目的なジャパンバッシングにはあらゆる処置で対抗するべきですが、池波氏が説く「遠慮」という感覚も大切ですね。

ちなみに我が社の新人向け読書研修で「男の作法」は課題図書のひとつに挙げられています。皆さん是非ご一読を。

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by nkgfan | 2010-03-04 09:25 | □社員コラム | Comments(0)
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