小説でしか分からない面白さ

こんにちは。設計課の千葉です。

最近はようやく涼しくなり、秋らしい気候になってきましたね。
そこで快適な秋の夜長にお薦めの一冊がこちら。
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ラッシュライフ」 伊坂幸太郎著

私が今まで読んだ本を作家別に分けると確実に伊坂幸太郎がトップなのですが、そのきっかけとなった最初の一冊がこの本です。

この本には泥棒の男、父に自殺され神に救いを求める青年、不倫相手との再婚を目論む女性カウンセラー、職と家族を失って途方に暮れる男といったそれぞれの立場がまるで異なる4人の主人公が登場し、それぞれの視点が次々に切り替わりながら物語が進んでいきます。始めはそれぞれの主人公の話が独立して展開され、なぜ短編集のように主人公ごとの話をまとめないでわざわざ並行して読ませるのだろうと思うのですが、読み進めるうちに実は4人の主人公の物語が最初から繋がっていたことが明らかになっていきます。

この本の面白い所は、小説という媒体を最大限に利用した仕掛けで読者を騙しにくる所で、「そうだったのか!」という驚きを感じる場面が随所に盛り込んであります。何でもないような場面でも、種明かしをされた後にもう一度読み返すと「なるほどここは実はこういうことだったのか」となるわけです。

テーマ性もはっきりしており、この本の最初のページには「始まりと終わりがない階段」の騙し絵が描かれているのですが、この本の内容はまさしくこの絵そのもので、誰もが皆誰かを踏み台にし、誰かの踏み台になっているということを伝えたいのだろうなあということがひしひしと感じられる内容となっています。

読書の秋なのに読みたい本が決まっていない方、最近騙されることに飢えている方、小説ならではの面白さを感じたい方には是非お薦めしたい一冊です。


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by nkgfan | 2010-09-30 21:12 | □社員コラム | Comments(0)
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