その「お約束」に待った

こんにちは。設計課の千葉です。

今回は久しぶりに本の紹介でもしてみようかと思います。
東野圭吾さんの「名探偵の掟」です。
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探偵ものと聞くと密室やアリバイトリック、ダイイングメッセージや孤立した屋敷といったキーワードが思い浮かぶかと思います。本書ではそういった探偵ものの様々な「お約束」についての矛盾点や批判が面白おかしく語られています。

例えば、第一章「密室」の回では「探偵役」と「脇役の無能な刑事」が「偶然にも」同じ場所で出会い、そしてそこで「たまたま殺人が起きて」しまい、そして「事件現場は密室だった」という一連の出来事の後に、小説の世界を離れて登場人物達が

「いやいやそんな展開はおかしいだろう」

「ああ、今どき密室の謎解きなんてやりたくない」

といった感じに愚痴り始めます。

構成としてはこのように小説の中で事件が起きつつも、所々で登場人物達が小説の世界を離れて読者と同じ次元で話をして、また小説の世界に戻るというような流れで進んでいきます。

内容もワンパターンではなく、「屋敷を孤立させるわけ」や「意外な犯人」では批判され続けた著者が半ばやけくそになり(という設定で)無理やりな理由や犯人を用意したり、ついには探偵もののタブーに次々と手を出してしまいます。

基本的に内容はギャグなのですが、安易にトリックに頼る小説家や、探偵の謎解きを待ち自分で考えようとしない読者への著者の意見や批判も見え隠れしており、推理小説にかける著者の熱い想いを所々で感じることができます。

一つの章が20ページほどの短編集となっており内容もいい意味で馬鹿らしく肩の力を抜いて読めるので、何かの合間に軽い気持ちで読める本を探している方にお勧めの一冊ですよ!


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by nkgfan | 2011-06-27 17:24 | □社員コラム | Comments(0)
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