喫茶店でコーヒーを

8月です。
暑い日が続いていますね。
ぴっかぴかの日差しと、ミストサウナかって言うくらい高い湿度の中を歩いていると、
あんまり暑くてのどが渇いて、街中の喫茶店が輝く天国のように見えたり…しませんか?

思わずドアベルを鳴らして飛び込むと、ひんやりした空気と落ち着いた空間。
頼むものは氷のたっぷり入ったアイスコーヒー。
華奢なグラスに湛えられたそれを、ストローで一気に飲み干す。
夏の散歩の楽しみですね。

ただ、どうにもグラスが小さかったもので、コーヒーはあっという間になくなってしまいました。
外の暑さを思うと、こんなに快適な喫茶店から出るのももったいない。
手持無沙汰になって、お行儀が悪いと知りながら、コップの氷をストローで吸って、持ち上げてみたり…

そこです!
今回重要なのはそこです!

みなさん、どうやってストローで氷を持ち上げているのか、考えたことはありますか?
急に理科の話題になりますけど、ついてきて下さいね。

氷をストローで吸って持ち上げられるのは、ストローの中の気圧とそれ以外の空間の気圧の差があるからです。
通常でしたら、ストローは両端に穴が開いていますから、吸っても吸っても新しい空気が入ってくるだけです。
でも、この場合には氷がストローの蓋をしています。
吸えば吸うほど、ストローの中の空気は減少し、ストローの外の空気よりも気圧が下がります。

ストローの中の気圧が低く、それ以外のところの気圧が高いと、氷は高い気圧の空気によって支えられ、ストローに吸いつきます。
ストローそのものに吸いつくと言うよりも、ストローの中の、気圧の低い空気に吸いつけられているわけです。

これを応用した機械があります。
これです。

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名前をバキュームリフトと言います。

変わった形ですね。
三角の体に、6本脚が付いていて、足の先にはお皿。
なんとなく、アメンボとかクモとかを思い出させます。

この機械では、先ほどご説明した、気圧差を利用して、重い鉄板を持ち上げることができます。

持ち上げたい鉄板の上に、お皿の部分がぴったりとくっつくようにして、
クレーンで吊り下げたバキュームリフトを置きます。
お皿部分のアップは、こんな感じです(やや砂にまみれていますが)。

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お皿部分から、灰色のチューブが伸びていますね。
このチューブでお皿の中の空気を抜き、真空に近い状態にするのです。

そうすると、ストローで氷を持ち上げた時と同じ状態になるのが分かりますか?
気圧差によって、周りの空気に鉄板が支えられます。
お皿の中の気圧は、ストローを吸った時とは比べ物にならないくらい下がるので、
おもーい鉄板も難なく吸いつけて運ぶことが可能です。

バキュームリフトの何が良いって、その辺にただ置いてある鉄板を、そのまま運ぶことが出来るところが良いんです。
たとえば、鉄板そのものをクレーンで運ぼうとしたら、鉄板にクレーンを引っ掛ける鉤が必要になります。
フォークリフトで運ぶ際には、パレットという台を鉄板の下に引いて持ち上げなくてはいけません。
ただ床に置かれた鉄板の下には、フォーク部分が入りませんからね(想像つきますか?)。
その点バキュームリフトなら、鉄板に傷も付けることなく運ぶことが出来ます。

工業用の立派な機械にも、身近で観察できる原理が使われているんだ、というお話でした。

暑いときには無理せず喫茶店に入って涼むのが一番ですね。





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by nkgfan | 2012-08-20 18:00 | ★採用-2013! | Comments(0)
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