顰笑・冷笑・似非笑い

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会社の本棚に誰が置いたか、東野圭吾さんの『黒笑小説』。

つい最近まで「トウノケイゴ、トウノケイゴ」と臆面もなく言っていたくらい、この作家の小説は読んだことがありませんでした。

外してもロハだし、と思い、それでちょいと拝借し、読んでみました。

一発アイディアで書き殴ったかのような印象を受ける短編の数々。

どれもこれもくだらないのに・・・、だけれども引き込まれます。

東野氏ご自身が14年もの間鳴かず飛ばずであったらしく、編集者の風見鶏ぶりや売れない作家の悲哀を描いた作品は、リアルすぎて笑うというより薄ら寒くなってきます・・・、あ、『黒笑小説』だからそれでいいのか。

あと『臨界家族』という作品。

家族が離散する話なのかと思って読んでいたら、そういう「臨界」でしたか!哄笑しました。

まだ一冊しか読んでいませんが、とてもシニカルな作家という印象を受けました。

『サザエさん』の原作者・長谷川町子さんや『ドラえもん』の藤子・F・不二雄さんもそうですが、物書きにとってシニカルというのは必須の資質じゃなかろうか、と思います。

普通の人と同じ視点を持っていたら、面白い作品なんて書けませんから。

だけど、シニカルすぎて人を不快にさせても、それはそれで物書きとしては失格なわけで。

そこの微妙なバランス、それがその作家さんのセンスなんだろうな、と思うわけです。

経営企画室・西藤

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by nkgfan | 2008-09-02 13:04 | □社員コラム | Comments(0)
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