「平和の尊さ」だけでは語れない一冊

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指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく (新潮文庫)

8月は終戦記念日があり、戦後63年を迎えた。
世界では現在も日常的に戦争、紛争が起きている。
私生活ではそのような事実を感じる事はできない。
8月は戦争を考えるために、二人の特攻隊員を書いたこの本を読んでみた。

神風特攻隊第1号に選ばれ、フィリピン、レイテ沖に散った関行男大尉の話が特に印象に残った。
というのも、私が学生の時にレイテ島、隣島のビリラン島の戦跡を訪問した事があり、その情景と関大尉の状況を重ねていたからである。

日本軍最大の死者を出し、最大の激戦地となったレイテ島は、今でも日本兵と思われる白骨が発見される。
当時日本軍にとって終戦間近という史実からもわかるように、戦局はかなりの劣勢であった。

レイテ島での戦いも米国軍による攻撃に日本兵は次々と倒れ、残った兵はHILL522と呼ばれ、島全体を一望できる山に登り、最終決戦の場所に選ぶのである。

決死の思いで頂上に辿り着き、日の出を迎える、レイテ島を囲む海には7000隻もの米国艦で埋め尽くされていたという。
私も実際にHILL522に登り、現地ガイドからこの話を聞いたときは絶句してしまった。

無数の米国艦を見下ろした彼らは一体何を思ったのだろうか。関大尉は何を思いながら無数の米国艦へ突込んでいったのだろうか。

レイテ島は日本兵だけでなく、アメリカ兵、そして現地住民と、国家の利益追求の元に亡くなっていった人、悲しんだ人がいる。

情報が容易に手に入れられ、海外の人とも気軽に話せる時代だからこそ、戦争という手段ではなく、人的交流の視点から国益を得る流れになって欲しいし、その一員になりたいと思う。

08入社・技術営業部 田岡

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by nkgfan | 2008-09-16 13:06 | □仕事“風”景 | Comments(0)
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